航空救難団
こんにちは、2代目のケンジュニアです。
先月から弊社HPに、「新製品開発室」というコンテンツを設けて紹介していますが、今自衛隊モデルの新企画として「航空救難団専用モデル」の開発を進めています。
これは、元々私がどうしてもやりたかった企画の一つです。
これまで10年来、弊社は自衛隊ウォッチの開発に携わってきましたが、各部隊で異なるるミッションを持つ彼らのために、より踏み込んだ専用部隊の時計を開発したいという想いを常々持っていました。
その一つがこの「航空救難団専用モデル」です。
航空救難団(通称Air Rescue Wing)のミッションは、ベイルアウト(墜落時の緊急脱出)した戦闘機パイロットを即座に救出することですが、通常は民間のレスキューでは手が出せないような危険な場所での捜索救難や、夜間の外洋救難などを行っています。
メディックと呼ばれる救難員になるためには、志願して適性検査をクリアした後、超過酷な教育課程と選抜試験に合格しなければならないのですが、それゆえメディックは、全国10基地にわずか100名ほどしかいません。
その専用時計を作るなんて、全然採算合いませんよ・・・
そんな声も社内で聞こえてくるのですが、彼ら部隊の存在意義は社会的にもとても大きく、私としてはメーカー魂が揺さぶられるプロジェクトなわけです。
総司令部のある入間基地には、足しげく通っていますが、実際にメディックの方々から聞く内容には目から鱗の話ばかりです。
そもそも自衛隊の隊員にとって、腕時計は支給品ではないため自費での購入が必要な装具です。特にメディックの場合、任務のフィールドが水中から山岳地帯までと広いので、防水性と堅牢性が高いものが必要であり、価格が高価になりがちです。
一方、余分な機能も多いという矛盾があったりします。
つまり、プロレスキュー専用の腕時計が現場に望まれているということです。
我々KENTEXにとっても新たなチャレンジとなりますが、
これまで世の中に無かった、プロレスキュー専用の時計を作るという目標に向けて、
プロジェクトが進行していますので、ご期待ください。
近いうちに、新製品開発室にて、仕様の全容をご紹介できる予定です。